首の主な疾患

変形性頸椎症

症状

変形性頸椎症とは、首にある頚椎という骨の上下をつなぐ関節の軟骨や椎間板がすり減ってしまうものです。首の痛みや肩こりなどにとどまる場合と、力が入らない・手足がしびれる思うように動かせないなどの症状をともなう場合があります。ひどい場合は歩行が不可能になったり、尿が出にくくなったりすることもあります。症状緩和のために、首の負担がかからない正しい姿勢を身につける必要があります。

原因

変形性頸椎症の原因は、頸椎が加齢によって変形すること、普段からの不良姿勢で悪化することなどが挙げられます。椎間板は、骨と骨をつなぎクッションの役割をしており、長年にわたり頭部を支えながら動くことで変化していきます。また慢性的に猫背の姿勢をとることで頚椎椎間関節の軟骨はすり減りやすくなってしまいます。

治療方法

治療方法は、痛みやしびれを抑える内服治療、あわせて温熱治療や牽引治療、運動器リハビリテーションを行います。 変形自体は完全には戻りませんが、治療とリハビリを続けていくと神経への圧迫が緩和され、症状を大きく改善させることができます。残念ながら重症の方には、手術も検討します。

頚椎椎間板ヘルニア

症状

椎間板は上下の頚椎を連結しており、ある程度の弾力があります。この椎間板の組織がこわれて脊髄や神経根が急激に圧迫されるようなことをいいます。神経が圧迫されると、細かい手作業ができなくなったり、腕や手の痛みやしびれ、歩行障害、筋力低下が生じます。

原因

椎間板は、背骨をつなぐクッションの役割をしており、常に圧力のかかる状態にあるので、組織の中で最も早く老化が起こるとされます。劣化が進んで外側の膜に亀裂を起こすと、中の髄核が飛び出して神経を圧迫します。それが痛みやしびれなどの症状を引き起こします。

治療方法

まずは保存療法を行うのが原則です。手術になることは少なく、約3ヵ月の保存治療で約85~90%の人は良くなると言われています。痛みが強い時期には頸椎カラーを付け、鎮痛消炎剤の服用や、神経ブロックなどで痛みをやわらげます。 症状に応じて牽引療法や運動療法を行います。これらの治療でも症状の改善がなく、腕や手、脚の筋力低下が続く場合は手術を考える必要があります。

予防

日常生活から動きや姿勢に気を付け、首に優しい生活を心がけるようにしましょう。背筋を伸ばしあごを引いて正しい姿勢を維持、また枕は一般的に高めが良く、少なくとも低めの枕の使用は避けるべきです。

・ひさしたかし・整形外科・クリニック 大川院

診療科目

整形外科・一般外傷・骨粗鬆症治療・リウマチ科
スポーツ整形外科・交通事故治療
・リハビリテーション科・漢方治療・プラセンタ注射
(プラセンタ注射は自由診療になります 費用:1アンプル 1,100円(税込) 2アンプル 1,650円(税込) 3アンプル 2,200円(税込))

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