リウマチ科
関節リウマチとは?
関節リウマチ(Rheumatoid arthritis, RA)は、自己免疫疾患の一つで、関節の炎症を引き起こす慢性疾患です。女性に多くみられます。関節リウマチは、主に手や足の小さな関節から発症することが多く、徐々に肩や肘、膝、首などの大きな関節にも影響を及ぼすことがあります。患者様は、関節の腫や痛み、固くなったりと機能の低下を認めることが多いです。
関節リウマチの原因
関節リウマチの原因は、はっきりと特定されていませんが、自己免疫作用の異常によるものだと考えられています。免疫というのは、外部から体内に入ってきたウイルスや細菌に反応して攻撃しますが、この異常により、自身の細胞を攻撃してしまうことで関節の炎症が生じます。
関節リウマチの診断・治療方法
診断
症状、腫れなどの身体所見、血液検査(抗CCP抗体やリウマチ因子など)、および画像検査(X線、MRI、超音波検査)に基づいて行われます。
治療
痛みを緩和し、炎症を抑えるための薬物療法(非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド、抗リウマチ薬)が中心となります。生活習慣の改善(適度な運動、健康的な食事、十分な睡眠)、理学療法を中心としたリハビリテーションも機能改善には大変有効です。
内服治療でコントロールが難しい場合は、生物学的製剤(注射剤)やJAK阻害剤といった新しい治療薬も利用されています。改善に乏しく変形が進行してしまう場合は手術が行われます。
早期発見と適切な治療が重要で、関節の破壊や機能障害を遅らせることで、生活の質を維持向上させることができます。
生活習慣の改善による予防
関節リウマチを予防する食べ物として、免疫作用の異常を防ぐと言われている魚や緑黄色野菜を多く摂取することをおすすめしています。魚に含まれるDHAや野菜やフルーツのビタミンCを適度に摂取することが良いと言われています。栄養バランスが偏っている場合、まずは日常生活の食事を見直していただくことが重要です。